できることなら、子どもにはできたら運動神経が良くなって欲しい!
「でも運動神経は遺伝で決まっているからしかたない」と諦めている方もおられるかもしれません。
運動神経は遺伝による影響よりも、幼児期にどれだけ体を動かして遊んだ経験があるかによって変わってきます。
公園で体を動かして遊ぶのが1番!でも、毎日公園は大変だし、天候や、親兄弟の体調によっては、連れていけない日もありますよね。かといって、体操教室やスポーツ教室に小さいうちから通うのも難しい方も多いと思います。
そんな時、おうちの中で体を動かして遊ぶおもちゃがあれば、外に出られない日でも、遊びながら運動ができます。
大学時代に4年間、幼児クラスと小学校低学年クラスのスポーツコーチをしていました。
スポーツ指導の経験から、自分の子どもにも運動神経が良くなって欲しいと思い、色んな体を動かすおもちゃを試しました。
実際に購入したり、試してみたりして、本当に良かったものを厳選し、年齢別にご紹介します。室内で遊べるおもちゃの他、屋外で遊ぶおもちゃもあります。
運動神経を伸ばしたい!運動好きな子になってほしい!でも何を買えばいいか迷っている、そんな方におすすめの記事となっています。
年齢別にしましたが、2歳では1歳のおもちゃも、3歳では1,2歳のおもちゃも十分楽しめるものが多くあります。年齢に限らず、幅広くごらんください。
1歳~おすすめ運動神経を伸ばすおもちゃ6選
1歳は、立ったり歩いたりできるようになる子が増え、世界が大きく広がる時期です。
五感が急成長し、全身の筋肉が大きく発達してきます。
1歳の運動面での発達の特徴は以下です(個人差あり。参考程度にご覧ください)
- つかまり立ちや伝い歩きができるようになる
- 支えなしで1人で立ったりしゃがんだりできるようになる
- 1人で歩きだす子が増える
- 走ったり、階段の上り下りをしたり、全身を使っての活動が活発になる
以上を踏まえて、スポーツ指導の経験と自分の子どもが遊んでいる様子を参考に、1歳におすすめの運動神経を伸ばすおもちゃを選びました。
1歳におすすめはこちら!
1歳代は前半と後半でできることが大きく変わってきます。また、発達の個人差も大きい時期なので、お子さんの発達に合わせて、おもちゃを選んでみてください。
室内ジャングルジム
1歳~3歳、全年齢で1番のおすすめは室内ジャングルジム。
全身で遊ぶことができ、色々な体の動きが習得できるので、運動神経を伸ばせる最高の室内遊具です。
置き場所がいるのが難点ですが、運動神経を伸ばしたいお子さんにぜひおすすめです。
1歳3か月の時に購入。4歳長女いまだに毎日遊んでいます。
買ってよかったスポーツトイNO.1です!
我が家はコレ↓
落ち着いたカラーでお部屋になじむもの↓口コミ7,000件以上(楽天)
場所をとらないコンパクトタイプ↓
ロッキングストライダー
ロッキングストライダーは、ロッキングベース(台)+ストライダーがセットになった乗り物です。
つかまり立ちができるようになった頃~ロッキングベースをつけて木馬のようにゆらゆら揺らして遊べます。
1歳半頃~は、ロッキングベースを外してストライダーとして使えます。
1歳前~5歳くらいまで長く遊べるのが特徴です。
体幹やバランス感覚が身に付き、自転車にもスムーズに乗れるようになりやすいですよ。
4歳になった今もストライダーとして遊んでいます。
室内バイク
室内で使える三輪や四輪の乗り物は安定感があり転倒の心配も少ないので、しっかり歩けるようになった頃~遊べます。
ペダルはなく、足で蹴って遊ぶので、小さな子でも簡単に乗れます。脚力や体幹が身に付きますよ。
木の優しいぬくもりのボーネルンド四輪バイク↓
人気はコレ↓パステルカラーがかわいいです
手押し車にもなるタイプ↓
手押し車、ベビーカー
手押し車は歩き始めの時期~遊べます。
歩行器だとそのうち飽きてしまうことが多いですが、手押し車はしっかり歩けるようになってからも、物を運んだり、ぬいぐるみをのせたり、ごっこ遊びも楽しめるので意外と長く遊べますよ。
1歳代はどっしりと重みのあるものがひっくり返らず遊べて安心です。
4歳長女もぬいぐるみなどをのせて、まだまだ遊んでいます。よく1歳の次女と取りあいしてます。
安定感がある物が安心↓
平均台
平均台は、しっかりと歩けるようになったころ~遊べます。
不安定な足場を歩くので、体幹やバランス感覚を育てるだけでなく、集中力も身に付きます。
平均台というと学校や体操教室のような高さのあるタイプを想像しますが、高さが低く小さい頃~遊べるブロックタイプのものも最近は増えています。
低めの平均台なら、大人の補助や見守りのもと、1歳代でも十分楽しめますよ。
写真のバランスブロックは、歩く部分が凸凹しているので、足の裏の刺激にもなります。また、自分でレイアウトを考えることができるので、想像力も身に付きますよ。
使わない時はバラバラに外して、重ねられるので場所をとらないのもありがたいです。
インスタでも話題の商品↓
ボールプール
初めてのボール遊びにピッタリなのが、ボールプール。お座りができるようになった頃~楽しめます。
ボールをなめたり、投げたり、埋もれたり…様々な遊び方ができます。
小さいころからボールに触れていると、その後のボール遊び、ボール投げに繋がりやすく、球技が好きな子になりやすいです。
プールタイプ、テントタイプなど色々あるので、家庭の環境や好みに合わせて選ぶのがおすすめ。
優しいパステルカラーのプールタイプ
秘密基地のようなテントタイプ
2歳頃~おすすめの運動神経を伸ばすおもちゃ5選
2歳になると、0歳1歳代に比べできることが大きく増えます。反面、まだうまくできないこともあり、思うようにできないと泣き叫んだり、自己主張が激しくなったり、周りの大人にとっては大変な時期でもあります。
2歳の運動面での発達の特徴は以下です(個人差あり。参考程度にご覧ください)
- 歩いたり、走ったり、基本的な動作ができるようになる
- 手を使わずに階段の上り下りができるようになる
- 指先等が発達してきて、ボールを投げたり蹴ったりできるようになる
- 筋力や体力が発達し、全身運動がスムーズになってくる
以上を踏まえて、スポーツ指導の経験と自分の子どもが遊んでいる様子を参考に、2歳におすすめの運動神経を伸ばすおもちゃを選びました。
2歳におすすめはこちら!
キックバイク(ストライダー)
キックバイクはペダルが無い自転車で、足で地面を蹴って前に進む乗り物です。
別名バランスバイクとも呼ばれます。
代表的なのが、ストライダー。あまりに有名なので、キックバイク=ストライダーと思いがちですが、ストライダーはアメリカのキックバイクのメーカー名です。
ストライダーなどのキックバイクは1歳半頃~乗れるものが多いです。大体5歳くらいまで長く遊べます。
バランス感覚や体幹が身に付き、自然と身体の使い方を覚えられます。
ストライダーに乗っていたおかげで、自転車にもとてもスムーズに乗れるようになりました!
三輪車
三輪車も2歳頃~おすすめの乗り物です。
2歳代だとなんとなくペダルを漕げるようになります。
足でペダルを漕ぐことによって前に進むので、漕ぐ力や脚力がつきます。
キックバイク(ストライダー)と三輪車どっちがいいの?
我が家の子ども達は、普段は購入したストライダー、実家に帰ると私が小さい時に遊んでいた三輪車で遊んでいます。
両方使って分かった三輪車とキックバイクの違いをまとめました!
三輪車 | キックバイク | |
身につく力 | 漕ぎ方、脚力 | バランス感覚、体幹 |
遊べる年齢 | 1歳~3歳半頃まで | 1歳半~5歳頃まで |
メリット | ・こけにくく安心 ・棒付き三輪車はベビーカー代わりになる | ・長く使える ・バランス感覚が身につく ・早く自転車に乗れるようになる |
デメリット | ・場所をとる ・低年齢のうちしか使わない | ・スピードを出せるようになると見守りが大変 |
三輪車→キックバイク→自転車と長く使えるものもあります↓
トランポリン
トランポリンはダイエットにも使われるように、活動量がとても多い室内遊具です。
体力だけでなく、体幹やバランス感覚といった運動能力の基礎になる部分を身に着けることができます。
ジャングルジムなどの大型室内遊具よりは、置き場所も取らないので、手軽に運動神経を伸ばしたい方におすすめです。
10分遊んでいたら汗だく。
公園に行けない日の体力発散グッズとしてもおすすめ!
2歳頃~安心して遊べる↓
手すり付きもあります↓
バランスストーン
バランスストーンは、色んな大きさのストーンの上に乗ったり、歩いたり、飛び乗ったりして遊びます。
川や池などにある飛び石を跳ぶような感覚で遊ぶことが出きます。ストーンは大きさや高さが違うので、レベルに合わせて、長く楽しめます。
平衡感覚や体幹、集中力をつけることができます。自分でストーンを動かし、ルートを作れるので、想像力や創作力をつけることもできますよ。
バランスストーンの中におもちゃを隠して宝探しをしたり、反対向きにして物を運んで遊んだりもしています。
使わない時は、全部重ねて収納できるので、室内遊具で家のスペースを取りたくない方にもおすすめです。
同じようにバランス感覚が身につくおもちゃに平均台は、1歳~おすすめの運動神経を伸ばすおもちゃでご紹介していますが、2歳代もおすすめです。
かわいいパステルカラー。☆型と△型の2種類から選べます↓
ロディ
ロディーやブルーナボンボンは、ゴムのような素材でできた空気を入れて乗る室内用の乗り物です。
動物やキャラクターの上にまたがって乗り、上下に体を動かしてぴょんぴょんはねながら遊びます。
ぶつかっても痛くなく、家具や床などを傷つける心配がないので、室内でも楽しく遊べますよ。
王道ロディー↓
ブルーナボンボン、ミッフィー↓
3歳頃~おすすめの運動神経を伸ばすおもちゃ7選
3歳になると、身の回りのことが少しずつ1人でできるようになってきます。体力や筋力が大きく発達する時期でもあり、運動神経を伸ばす大チャンス!
3歳の運動面における発達段階はこちらです。(個人差があり。参考程度にごらんください)
- 土踏まずができはじめ、走ったり、跳んだりできる
- 体の各器官を同時に動かせるようになり、用具を使って遊んだり、三輪車を漕いだりできる
- 上下前後の空間把握ができるようになる
- バランス感覚が身についてきて、ジャンプをしたり、少しの間片足で立ったりできる
以上を踏まえて、スポーツ指導の経験と自分の子どもが遊んでいる様子を参考に3歳におすすめの運動神経を伸ばすおもちゃを7つご紹介します。
3歳におすすめのおもちゃはコレ!
鉄棒
3歳ごろにおすすめの運動あそびのおもちゃは鉄棒です。鉄棒は全身運動。文部科学省の「幼児期運動指針」でも鉄棒遊びはおすすめされています。
ぶら下がったり、つかまったり、まわったり、1つで色々な遊び方ができ、体の動かし方が身に付きます。
オリンピック出場経験のある友人の家にも、子ども用に鉄棒があります!
ダバダの鉄棒は大人も楽しめます↓
室内ジャングルジムなら鉄棒以外も楽しめます↓
→1歳~おすすめの運動神経を伸ばすおもちゃで紹介したジャングルジムも3歳おすすめです!
バランスボード
バランスボードは、手軽にバランス感覚や体幹を身に着けたい方におすすめです。
両足で立ったり、寝そべってゆらゆらしたり、色々な遊び方ができますよ。
人気はこちら↓SNSでも話題です
ホッピング
ホッピングはぴょんぴょん跳びながら移動して遊びます。
楽しみながら、体幹が鍛えられますよ。
パカポコ
足をのせて、紐をもって歩きます。室内でも屋外でも遊べます。
セリアなどの100均にもあるので、手軽に買えるのも嬉しいです。
フリスビー
投げる動作ができるようになってくると、フリスビーを飛ばせるようになります。
当たっても痛くない柔らかい素材の物がおすすめです。
ボーネルンドのフリスビーは柔らかいのに良く跳びます!おすすめ!
野球、テニス
野球やテニスなど用具を使って打つ動作も3歳頃~チャレンジできます。
野球やテニス、ゴルフなど色々なおもちゃがあるので、お子さんや親御さんの興味関心に合わせて選べますよ。
バスケットボール
ボールをコントロールする力がついてくる3歳には室内で遊べるバスケットボールもおすすめ。
球技が得意な子は小さなころからボールで遊んでいた子が多いです。遊びを通してボール遊びは楽しい!と思えるようになると、これからいろいろな球技にチャレンジしやすくなりますよ。
1歳~おすすめで紹介した室内ジャングルジムや平均台、2歳~おすすめで紹介したキックバイク、バランスストーン、トランポリンも3歳十分楽しめますよ。
運動神経を伸ばす方法は?
少し小難しい話をします。気軽に読み飛ばしながら、読み進めて頂けたら嬉しいです。
運動神経とは、脳からの指令を速く正確に体で表現する神経伝達です。
例えば、「投げる」という動きをするためには、
脳から指令が出る→神経細胞を介して→脊髄、末梢神経、筋肉へと信号を伝えていきます。
この回路が運動神経と呼ばれるものです。この物を「投げる」という行為の回路は、「投げる」経験を重ねることで作られていきます。
スキャモンの発達曲線という有名な神経の発達度合いのグラフがあります。
神経系の発達は5歳ごろまでに約80%、12歳までにほぼ100%となります(12歳以降全く伸びないわけではありません)
ゴールデンエイジという、一生に一度だけ訪れる「運動神経が伸びる黄金期」があり、大体6歳頃~12歳頃に訪れると言われています。
ゴールデンエイジの前にプレゴールデンエイジという「神経系の発達が著しく伸びる時期」が大体3歳~6歳に訪れます。プレゴールデンエイジの時期にいかに運動経験をするかによって、ゴールデンエイジの運動神経の伸び具合に差が出てきます。
でも、プレゴールデンエイジの3歳頃になったから、いきなり運動しようと思ってもなかなかうまくいきません。1、2歳~体を動かすことは楽しいことという経験があれば、3歳頃~のプレゴールデンエイジにもスムーズに運動ができます。
小さいうちから遊びを通して、「体を動かすことが楽しい」と知ることができれば大成功!!
文部科学省の幼児期運動指針の中に「幼児期に身につけておきたい36の動き」があります。幼児期に多くの動きを経験し、脳の神経の伝達回路をたくさん作ってあげることで、将来色々な運動にチャレンジできるようになります。
幼児期にたくさん運動をして、運動能力を伸ばしたい!サッカー選手になってほしいから、サッカーばかり練習する!というのは注意が必要です。
幼児の場合は、自発的に様々な遊びを体験し、多様な動きが獲得できるように
することが大切です。ですから、幼児期において動きを身に付けていくにあたっては、
トレーニングのように特定の動きばかりを繰り返したり、運動の頻度や強度が高過ぎ、
特定の部位にストレスが加わるけがにつながったりしないよう注意が必要です。遊びが
楽しく、自ら様々な遊びを求めるようになれば、遊びもさらに広がり、一層、多様に動
きを獲得できるようになります
引用:文部科学省 幼児期運動指針ガイドブック
簡単にまとめると、いろんな動きを楽しく遊びながらやろう!ということです。
運動経験を積むために一番いい方法は、身近に体を動かせる環境があることです。
毎日公園に行く、外で遊ぶ、ことができる方は、屋外で思いっきり体を動かして遊ぶのが一番です。
でも、最近は異常気象や感染症など、思うように外で遊べないこともありますよね。そんな時、室内に体を動かせるものがあれば、いつでも気軽に遊びながら、運動神経を伸ばせますよ。
運動神経を伸ばすおもちゃでたくさん遊ぼう!
まとめると、運動神経を伸ばすおもちゃは以下です。
何か気になるおもちゃはありましたか?
たくさん種類があって迷うな~子どもにはどれがいいんだろう?
特に室内遊具は、普通のおもちゃに比べて、大きいし、価格もお高めなので、購入するのを迷う方もおられると思います。
1番は実際に遊んでみること。でも、おもちゃ売り場などでも実際に使ってみるのはむずかしいですよね。
そんな方におすすめなのはレンタルサービスです!
大型遊具のおもちゃのサブスク「サークルトイズ」なら、
月額制で、おもちゃの交換が何度でも可能なので、色んな体を動かすおもちゃを試してみることができますよ。
会員登録は無料なので、気になる方はのぞいてみてください。
1,2,3歳は運動神経が発達する大チャンス!たくさん体を動かして遊んで、運動好きの子が増えますように。
この記事が参考になれば幸いです。