子どもに運動神経は遺伝する?運動が得意な子になる秘訣

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子どもにはできたら運動が得意な子、好きな子になってほしい。

そう考えるお母さん、お父さんも多くおられると思います。

でも、親が運動神経良くないから子どもも良くないだろうな、と諦めている方はおられませんか?

運動神経は遺伝よりも、幼少期の運動経験によって変わってくる」ことが研究によってわかっています。

「そもそも運動神経ってなに?」「運動が得意な子になるには具体的になにをしたらいいの?」

そんな疑問に、元スポーツコーチの私が、運動が得意な子、好きな子になる方法を詳しく解説していきますね。

まる

自分の経験と合わせて、文部科学省の幼児期運動指針や運動系の本を参考にしています。参考書籍は記事の最後で紹介しています。

重要ポイントまとめ
  • 運動神経は6歳頃までに90%完成する
  • 幼少期に遊びを通して、いろいろな体を動かす動きをすることが大切
目次

子どもに運動神経は遺伝するの?運動神経のはなし

運動神経は子どもに遺伝する?

結論から言うと、運動神経は遺伝しません

考え中

でも、親子2代で活躍するアスリートもよく見かけるし、遺伝が関係しているのでは?

確かにそう考えるのも無理はありません。

筋肉のつき方や骨格などのもともと体に備わった身体能力については、一部遺伝が関係するというデーターも出ています。

しかし、運動神経は遺伝ではなく、運動経験によって神経伝達回路が作られるので、遺伝はしません。

子どもの運動能力は、親から引き継いだものよりも、生まれてからの経験や環境によって左右されるところが大きいと言われています。

元アスリートの子どもが運動が得意なのは、環境が大きいです。身近に運動できる環境があったり、応援などでスポーツを見ることが多かったりと、運動が生活と密着しているので、自然と、子どもも運動するようになるというパターンです。

親の運動神経が良くないから、子どもも運動が苦手でもしょうがない、と諦めないでください。

運動神経ってなに?

考え中

そもそも運動神経って何?

運動神経とは、脊髄から筋肉まで伝わる神経の種類の1つで、筋肉を動かす役割を担っている末梢神経のことです。

難しいですよね。詳しく説明します。

運動は、腕や足の筋肉でしていると思いがちですが、脳の指令によって行っています。運動神経は「運動の指令が脳から筋肉まで送られるときの情報の通り道」なのです。

例えば、「投げる」という動作をするには、脳から指令が出て、ニューロン(神経細胞)からニューロンへと、その間のシナプスを介して、脳→脊髄→末梢神経→筋肉と電気信号を伝えていきます。この回路が「運動神経」と呼ばれるものです。

「投げる」という経験を重ねることで、「投げる」回路が作られていきます。同じように、「走る」「跳ぶ」「蹴る」などの様々な動きを経験すると、それぞれの回路が作られていきます。この回路のバリエーションが多い方が、運動神経がいい子に育つのです。

まとめると、いろいろな動きを経験する→それぞれの動きの回路が作られる→運動神経が良くなる

運動神経の発達

人の神経は4種類に分けられます。

  • 一般形
  • 神経型
  • リンパ型
  • 生殖型

スキャモンの発育発達曲線という有名なグラフがあります。うまれてから、20歳までの間にどれくらいのペースでどこの器官が成長するか示しています。

スキャモンの発達曲線

最初に成長するのは神経型(表の青線)運動神経も神経型に含まれます。

神経型は、一般的に4歳~5歳頃までに80%程度、6歳ごろには90%程度、発達が進んでいくことがわかります。

まる

結構早いうちに発達が進むんですね

特に6歳頃までは神経と脳が急速に発達する時期この時期に色んな運動経験を積むことで運動が得意になりやすくなります。

運動が得意な子になる秘訣5選

  • 遊びを通して色んな動きを経験しよう
  • 運動を習慣にしよう
  • 子どもの「見て見て」を大事にしよう
  • 成功体験を積み重ねよう
  • 親も一緒に楽しもう

遊びを通して色んな動きを経験しよう

運動神経が良い人と良くない人は何が違うのでしょうか?

答えは、小さい頃にいろいろ体を動かす経験をしたかどうかです。

いろいろな種類の身体を動かす経験をしたことがある人は、運動能力が高い傾向にあることが調査から分かっています。

まる

いろいろなというところがポイント

1つの運動だけをたくさんするよりも、色んな種類の運動をすることで、運動が得意になりやすいです。有名なスポーツ選手も幼少期は色々な運動をしていた方が多いです。野球で大活躍中の大谷翔平選手も幼少期は、水泳やバドミントンなどをしていたそうです。

文部科学省の幼児期運動指針の中に「幼児期に身につけておきたい36の動き」があります。

幼児期に身に着けておきたい36の基本動作

色々な動きを経験することで、あらゆる動きができるようになり、今後様々な種類のスポーツに挑戦しやすくなりますよ

まる

遊びを通して楽しみながらやるのがポイント

運動は大きく分けて2種類あります。

からだ全体を使う運動の例と手や指先を使う運動の例

運動というと「からだ全体を使う運動」が思い浮かびますが、乳幼児期には「手や指先を使う運動」も大切です。

手や指先を使う運動は、スプーンや箸で自分で食事ができるようになったり、ボタンを留められるようになったりと日常生活に関わることが多くあります。

幼児期には色々な動きを経験しながら、たくさんの動きをマスターできるようにしていきましょう。

運動を習慣にしよう

小さい頃に全く本を読まなかった人よりも、ずっと読んでいた人の方が、大人になってからも読書がしやすいですよね。

運動も読書と同じように小さい頃から習慣になっていると、ふとやりたくなった時に始めやすくなります

プロのアスリートにならなくても、

中学高校で興味が出てきた運動系の部活に入りたい!

大人になってからテニスに興味が出てきたのでやってみたい!

など、ふとやってみたくなった時に自然と身体が動く、そのような力は小さい頃からの運動習慣で変わってきます。

小さいころから、遊びを通して運動の楽しさを知っていると運動が習慣化しやすくなります。

まる

習慣化するコツは日常生活の中にとり入れること!

歩くこと」は簡単にできる最高の全身運動です。一人歩きができるようになったころから、歩くことを大切にしていきましょう。

近くの公園に行って遊ぶのもいいですね。

でも、公園に毎日行くのは大変。最近は異常気象や感染症などで外で遊べない日も増えてきました。そんな時におすすめはおうちの中で遊ぶこと。動物歩きや新聞紙、風船を使った遊びなどお金をかけなくても楽しめることがあります。

またもし、室内遊具があれば、天候に関係なく、体を動かして遊ぶことができますよ。

こどもの「見て見て!」を大事にしよう

子どもはよく「お母さん(お父さん)見て!」と言いますよね。1日何回言われるのと正直うんざりしてしまうこともありますが、運動あそびをする時「見て見て!」は大事にしたいです。

子どもが親に見てほしいのは「頑張ったよ」という場面が多いです。「こんなことができるたよ」「頑張ったよ」ということを身近にいる大人に、特にお母さん、お父さんに認めてほしいのです。

認めてあげることで、「もっとやってみたい」「できるようになりたい」という気持ちがふくらみます。

まる

でも正直、余裕がない時は難しい時もありますが、できる範囲で声掛けしてみて!

例えば、鉄棒でぶら下がっているならば足が地面につくまでは手を止めて見てあげてください。短い時間だけでも、しっかりと見て声をかけてあげると満足することも多いです。

頑張ったことが認められて、自信を持った子は運動だけでなく、自分のやりたいこと、できることをどんどん広げていけます。

成功体験を積み重ねよう

小さな成功をたくさん経験できるほど、子どもは自信をもち、「自分はできるんだ!」という自己肯定感を強く持つことができます。

まる

運動は、小さな成功を重ねるのにとてもいい手段

例えば、昨日は鉄棒にぶらさがろうと、つかまったけれどすぐに落ちてしまった。でも数日後には1秒つかまっていられた、1週間後には10秒できた、このような小さな経験が、「できた!」という自信につながっていきます。

自己肯定感をもてると、その後の人生において、自分の夢や目標ができた時に、「頑張ろう」という希望に繋がります

親も一緒に楽しもう

ぜひ、お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にお子さんと遊んでみてください。

一緒にからだを動かすことは最高のコミュニケーションになります。なかなか時間が取れないお父さんにも運動あそびはおすすめ。

子どもに乗り気がなくても、周りの大人が楽しんでいる姿を見せると、一緒にやりたくなることがあります。

まる

私は1日のどこかの時間で、子ども達と身体を動かして遊ぶ時間をとるようにしています!

公園に行ける日は公園で一緒に遊びますが、平日は幼稚園や保育園があるのでなかなか時間が取れないことも。

そんな時はおうちの中で一緒に風船で遊んだり、平均台の上を一緒に歩いたり、ボール遊びをしたり。子どもたちがやりたいと言ったことをやっています。

一緒に遊んでいる間は、スマホは見ない、とことん子どもたちと遊ぶということを心がけています。時間がない日は10分ほどの限られた時間になってしまう日もありますが、短時間でも集中して向き合うと、子ども達も意外と満足してくれます。

こどものために遊ばなきゃ」と義務的に感じると、思うように子どもがやってくれなかった時にイライラしてしまうので、一緒に楽しみたい!と余裕のある日だけ、短時間だけでもOK

うまくできなくても大丈夫!一緒に楽しく体を動かす時間を過ごすことに意味があります

運動が得意な子に育てる秘訣のまとめ

【まとめ】運動が得意な子に育てる秘訣は以下です。

  • 遊びを通して色んな動きを経験しよう
  • 運動を習慣にしよう
  • 子どもの「見て見て」を大事にしよう
  • 成功体験を積み重ねよう
  • 親も一緒に楽しもう

運動神経の90%が完成する6歳までに、遊びを通して色々な動きを経験することが運動が得意な子になる1番の秘訣です。

たくさん遊んで、「からだを動かすって楽しい!」と知ることができたら100点満点◎

運動習慣を身に着けることは、親ができる子どもへの最高のプレゼント。ぜひ、お子さんと一緒に楽しみながら運動してみてください。

この記事は、以下のサイト、本を参考にしております。

このサイトでは運動が得意な子を育てたい運動が好きな子になってほしいお父さん、お母さんに向けて役立つ情報を発信しています。

室内遊具や外遊びの乗り物、指先を使う知育玩具などのご紹介もしておりますので、ゆっくりと楽しんで読んでいただければ幸いです。

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